電気自動車(EV)のバッテリーモジュールやパック、e-アクスル、e-ドライブトレインなどの振動試験を試作開発時に実施し、製品化に向けて検証しています。
EVのバッテリーシステムは、EV用パワートレインのコストの80%を占めています。試験の目的は、設計や製造の欠陥を発見し修正すること、製品のリリースを早期に確認すること、そして新車を迅速に市場に投入することです。リチウムイオン電池は世界的に「危険物」に分類されるため、厳しい検査基準が設けられています。
EVバッテリ試験では、セル、モジュール、パック、サブシステムに同時に複数のストレスを与えます。加振器は、振動や衝撃負荷を加えます。同時に、環境槽は温度と湿度を加えます。これらの機械的・環境的要因とパワーサイクルを模擬した電気的試験を組み合わせることで、エンジニアは電池の性能と耐久性に対する累積的な影響を観察・測定することができるのです。
EV用バッテリの振動・衝撃試験装置の検討は、エネルギー効率の高いアンプシステムを搭載した、信頼性が高く堅牢な高加振能力有した動電加振機を検討するところから始まります。台座の上に設置された水平テーブルは、稼働部質量が最小限に抑えられ、試験用質量を最大化することができます。国際的な主要メーカーの環境試験機との互換性により、試験エンジニアは効果的な電気自動車用電池試験に必要な環境条件を追加することができます。